インターナショナルスクールとは?
インターナショナルスクールとは、諸説がありますが、@英語による授業が行われ、A外国人を対象とするあらゆる指導機関のことを指します。
文部科学省も、概ね、この定義と同旨です。
文部科学省によるインタナショナルスクール(外国人学校)の扱いを見る!
実際には、英語による授業が、行われず、外国人講師が、授業を行うというだけで、インターナショナルスクールと命名する指導機関が、圧倒的に多いです。
法令を根拠とする定義はいまのところ、存在していないので、自由にインターナナショナルスクールと名乗ることができるのが、原因です。
学校というのも、多義的な概念ですね!夜間学校も臨海学校も、魔法学校も、いずれも学校です。
ただし、一定の効果の伴う意味の学校というと、種類が限られます。
義務教育を履修した者という場合の、義務教育を施す学校は、学校教育法1条によって規定されています。
学校教育法1条 第一条 この法律で、学校とは、幼稚園、小学校、中学校、義務教育学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校、大学及び高等専門学校とする。
このような意味での学校を卒業すると、日本では、日本の高等学校に進学できたり、様々な効果が、付随します。
インターナショナルスクールとは、@英語による授業が行われ、A外国人を対象とするあらゆる指導機関のことを指すので、原則として、日本に、存在するインターナショナルスクールは、日本に在留する外国人向けに、当該外国の教育カリキュラムで、授業が行われます。
外国のカリキュラムでの指導になりますので、通常は、インターナショナルスクールを卒業しても、入学試験を受けて、日本の高等学校に進学できるという効果は、発生しません。
ということは、日本の高等学校を卒業しないと、受験できないとされる、日本の大学をも原則として受験できないことになります。
例外として、国際基督教大学 早稲田大学国際など、日本でも、例外的に、インターナショナルスクール卒業でも、一般入試とは、別に、受験できる大学もあります。
ただし、日本の大学で受験できる大学の数は、ごくわずかです。
それでも、海外の優秀な大学、例えば、アメリカのスタンフォード大学やUCLA、マサチューセッツ工科大学や、イギリスのケンブリッジ大学やオックスフォード大学など、世界レベルで学力が高いとされる大学へ、将来、わが子を入学させたいという親御さんが、増えつつあります。
そこで、このような大学へ、将来、入学させる意図で、日本にあるインターナショナルスクールに、日本国籍をもつ日本育ちの生徒や、帰国生の生徒が、通う例も、増えてきました。
背景としては、日本社会のグローバル化と、日本の大学の国際的な学力低下です。
日本の学校の要件を充足したインターナショナルスクール
インターナショナルスクールの名前がついていても、日本の学校教育法第1条の学校の要件を満たす学校もあります。
千葉県の幕張インターナショナルスクール、 長野県のインターナショナル・スクール・オブ・アジア軽井沢など、現在でもその数は、少ないですが、このような特殊な学校もあります。
卒業と同時に、日本の公立・私立の中高一貫校の中学や高校・大学への受験が、国内の他の学校と同様に認められます。
一般入試も受験できるので、併願も、含めてかなりやりやすくなります。
幕張インターナショナルスクール入学案内、学校紹介、学費など最新情報【2024最新】を読む!
公立の学校か?私立中高一貫校か?どのスタイルのインターナショナルスクールを選ぶか?
帰国生が、@公立の学校を選ぶか?A私立の学校を選ぶか?Bインターナショナルスクールを選ぶか?Cインターナショナルスクールで、学校教育法1条の要件を満たす学校を選ぶか?は、帰国生の置かれた状況と、ご家族様の教育方針など、複数の要素が、絡み、明確な基準で、選ぶことが、困難と言えます。
以下、海外で身についた英語力維持や、海外の優秀な大学への、進学準備としての入学を検討するという前提に限定して、インターナショナルスクールをどう選ぶか?という視点で、記事を書かせていただきます。
ネイティブ並みの英語力と英語脳をお持ちのお子さんは?
帯在者として、英語圏の海外で生活し、そこで、お子さんが、お生まれになって、年中まで過ごし、その後、本邦に、帰国した場合等では、お子さんの英語力が、ネイティブ並に、優れている場合があります。
ご家庭で、日本語として、母国語を話し、家庭の外では、現地校やインターナショナルスクールで、英語で授業を受けて育つ等の事情がある場合です。
英語で話したり、なにかを書くときには、英語で、思考し、日本語に都度、置き換えることもなく、完全なネイティブスピーカーとほぼ同じ脳の使い方をしています。
このような生徒さんが、日本に帰国し、日本語の授業や、日本式の集団授業を受けると、英語脳から、しだいに、日本語脳に、変化していきます。
このことは、日本で帰国生のクラスのある、中高一貫校でも、同様です。
すると、以前には、英語で、リベートしたり、ディスカッションしたりする力が、あったのに、しだいになくなっていきます。
突出した英語力の持ち主の生徒から、いわゆる英語の得意な生徒へと、転落してしまうのです。
このような生徒さんは、帰国後、オールイングリッシュで授業をする英語圏のインターナショナルスクールへ通うことをおすすめします。
言語の4技能といわれる、聞く力、読む力、話す力、書く力のうち、話す力と書く力は、オールイングリッシュで話す機会を失うと、喪失のスピードだけではなく、喪失の量も多くこ失うとされているからです。
@オールイングリッシュ授業で、AIBかCISの認定をうけたインターナショナルスクールなら帰国の時期を問わず帰国枠入試可
ただし、進路の関係で、@海外の難関系大学とA日本国内の上位の難関系大学受験と双方の選択枝を残しておきたいという、ご父兄もいらっしゃるのも事実です。
そのような選択枝を残すのなら、@オールイングリッシュ授業で、AIBかCISの認定をうけたインターナショナルスクールへ通学させておくことをおすすめします。
以下の認定を受けた、インターナショナルスクール生は、帰国後、2年以上経過してしまった場合でも、難関系の私立中学の帰国枠入試を受けることができます。
日本の学校の要件を満たしたインタナショナル校のことを1条校ともいいます。
学校教育法1条で、日本の義務教育を課す学校として認められている内容の規定がありますが、その内容が認可されたインターナショナルスクールを1条校といいます。
1条校でなくとも、IBかCISの認定を受けた小学校部門相当のインターナショナルスクールは、小学生部門に在籍していると、通常の帰国枠入試の条件である英語圏海外での生活2年、帰国後2年以内という縛りに該当しなくとも、特定の私立中学の帰国枠で受験できます。
たとえば、年中時に、英語圏の海外から、帰国し、インターナショナルスクールの小学生部門に、入学し、そのまま6年生のご年齢にいたった場合などです。
インターナショナルスクールから、渋幕や渋渋など、将来、スタンフォード大と東大と双方合格する学校へ!
高度な英語力保持に加えて、私立中学の帰国枠入試での受験の機会が保証されるのがメリットです。
海外の難関系大学受験するついもりで、インタナショナルスクールを継続する選択枝と、小学校6年生で、帰国枠で中学受験する選択枝と双方併せ持つことになります。
渋谷学園幕張中学や渋谷学園渋谷中学を含めたいくつかの私立中学が、インターの小学生に帰国枠入試を!
渋谷学園幕張中学や渋谷学園渋谷中学は、スタンフォード大と東大の双方に合格する帰国生を育てる!
渋谷学園幕張中学や渋谷学園渋谷中学は、帰国生のご父兄から、帰国枠入試難関中と呼ばれています。
たとえば、開成、麻布、武蔵の男子難関系御三家中学や桜蔭、女子学院、雙葉の女子難関系御三家中学では、帰国枠での入試がないです。
入学後の一般生との学力差が、ありすぎることを考慮して、あえて、帰国枠での入試を認めていないのです。
同様の理由から、慶応普通部や中等部も、帰国枠入試を認めていません。
自由や自調思考を理念とする渋谷学園では、帰国生にも、一般生と同様に、国内の難関系大学の受験機会があるべきと考え、帰国枠入試で広く門戸を開けています。
特筆すべきは、渋谷学園では幕張中高一貫校からも、渋谷中高一貫校からも、スタンフォード大や、マサチューセッツ工科大にも、帰国生が合格していることです。
なかには、東大とスタンフォード大の双方に合格する強者の帰国生もいるとのことです。、
以下の私立中学は、インターナショナルスクール小学部門生徒に、帰国枠での受験を認めています。
インターナショナルスクール生に帰国枠受験を認める私立中高一貫校
ネイティブ並みとまでは、いかなくとも、かなり英語の得意なお子さんは?
英語圏の海外赴任で、日本で生まれた小学生くらいのお子さんもご一緒に、帯在し、周囲が、英語の環境でお過ごしになられたお子さんです。
現地で日本人学校に通わせたなど、オールイングリッシュの環境ではないものの、学校以外の習い事などを通じて、英語が得意になったお子さんは、インターではなく中高一貫校での帰国コースがおすすめです。
インターナショナルスクールの選び方
イギリスの有名大学 オックスフォード大学や、ケンブリッジ大学に、将来進学したいというのであれば、イギリスの教科のカリキュラムに準拠し、授業をオールイングリッシュ形式にて行うインターナショナルスクールを選びます。
ネイティブ講師というだけで選ばない!
講師は、もちろんネイティブスピーカーです。授業も、学校生活全般もオールイングリッシュというインターもあります。
ただし、多感期のお子さんを過ごさせるスクールとしては、日本式のマナーや常識も、講師から、この時期に、部活動やサークル活動などの実学で、十分な指導を受けたいところです。
すると、講師は、単に、ネイティブで英語を話せるというだけではたりずに、日本の文化規範や、常識にも理解を示すことのできる器で、あることが、理想です。
将来、海外の有名大学に、入学する際にも、あくまで日本人としてのアイデンティティーをもちつつ勉強するわけですから、日本人の高潔さや、礼儀正しさは、多感期に、十分に身に着けさせる必要があるからです。
インターナショナルスクールの見学と高学年の生徒へのインタビューを!
講師が、日本の文化や、常識を尊重し、日本国籍の生徒に、そのような観点からマナーを指導できるかどうかは、スクール側の資料やHPのページだけからは、判別しにくいところです。
そこで、実際に足を運んで、見学されることを、おすすめします。
その際には、高学年の生徒に、インタビューし、「子供をこのスクールに通学させようと検討しているのですが、講師の先生は、どうですか?」等、声をかけてみるとわかりやすいです。
もしその際に、礼儀正しい対応ができていれば、講師の力量が、日本の文化規範や、常識の指導力をも合わせ有するということが、わかります。